子ども達の成長にとっても大切な「成長ホルモン」は睡眠時に多く分泌されることは知っているパパママも多いと思います。

 年齢によって必要とされる睡眠時間は異なるのですが、一説には1歳~3歳児は11時間から13時間。4歳~6歳児は10時間から12時間。6歳以降は段々と減っていき10時間から少しずつ大人と同じ8時間程度に収まっていきます。

 しっかりと眠ることで心身をしっかりと休めて、成長ホルモンを分泌するには規則正しく眠る習慣が不可欠です。今日はそんなお子さんにとって大切な睡眠を確保するために、寝かしつけのコツと方法について保育士からの提案です。赤ちゃんから幼児まで、パパでもできるコツもあるので、参考にしてみてくださいね!

 

【1】眠る雰囲気と状態を作る

眠りやすい環境と行動を心がけましょう

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  ▲出典:cozre

 人が眠りにつくときには「自律神経」と呼ばれるものが大きく関わっています。この「自律神経」には2種類あり、それがスイッチのように切り替わる(正確には変動してどちらかが優位になる)ことで様々な活動を支えています。

 すごく簡単にしてしまうと、睡眠に関わるのが「副交感神経」と呼ばれるもので、これはリラックスした状態を表します。逆に活動中は「交感神経」が優位に働くことで身体も心も動けるようになっています。つまり眠りにつくには興奮した状態からリラックスした状態へとスイッチを切り替える必要があるのです。

 私たち大人ならこの知識を利用して夜には携帯を触らない(PCや携帯から出るブルーライトと呼ばれる特殊な光が興奮作用を持っています)、寝室でアロマを焚くなど自分で眠りやすい環境を作ることができます。

 しかし、子ども達はそうはいきません。遊び疲れて眠ることはあっても、「眠るための行動」というのはなかなかできないです。そこで大人が無理なく「眠るための行動」ができるように促していくのです。

 

眠りのルーティンを作る

 ルーティンとはよくスポーツや心理学などで使われている言葉ですが、「決められた動作を繰り返す」ことを言います。

 たとえばイチロー選手の「試合日にはカレーを食べること」や打席に立つ前の「右腕を回して右肩の袖を少し触る」動作などが有名です。またテニスのサーブの前のボールを地面につく動作などもそれにあたりますが、その動作に決まりはありません。このルーティンの優れている所は、そのルーティンという繰り返す動作自体に気持ちを落ち着かせたり、集中できるようになったりする作用があるという所です。

 自分のなかでこれをする前には、こんな動作をするとなんとなく落ち着く、そうした感覚があるかないかが大事になります。習慣づけに似ているのですが、日々のお休みの前に決まったことをする習慣をつけるのが良いと思います。

 たとえば「布団に入ったら絵本を2冊読む」とか、「眠る前に温かいミルクを少し飲む」とか子どもが自然に眠りのスイッチを入れることができる動作が良いでしょう。また就寝前には玩具で遊ぶよりも絵本や、お絵かきなどリラックスしてできる遊びにするのも効果的だと思います。テレビやパソコンでの動画などは先にあげたブルーライトの効果もありますし避けたい行動の1つです。

ご家庭なりのルーティンを作って、無意識に子どもが眠りにつくための行動ができるように促していきましょう。

 

【2】心安らぐ音楽の力

パパママの子守唄や優しい音楽を上手に使いましょう

 子どもの頃、大人の子守唄のなかで眠った経験がある人は多いと思います。音楽には様々な効果があるとされていて、選曲次第で気持ちを興奮させたり、落ち着かせたりすることができます。眠りに着くには落ち着いている状態が必要なので、安らぐ選曲をしたいですね。

 さて、皆さんは“1/fの揺らぎ(えふぶんのいちのゆらぎ)”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これはある特定の周波数を持つ音のことで、癒し効果があるとされています。川のせせらぎや、有名なクラシック音楽、ある人の声や歌声など生活のなかの様々な所にこの1/fの揺らぎが隠れています。その癒し効果を手軽に使えるのがヒーリングミュージックと言われるジャンルの曲です。自然の音や、オルゴールなど様々な種類があるので、好きなものを選びお昼寝や就寝のときにかけて活用しましょう。

子守唄も最適

 保育園では音楽を活用する園もあれば、音楽を使わずにお昼寝をする園もあります。ただ、どちらの園にせよ寝付きの悪いときや、もともとお昼寝の習慣がない子に使う最後の手は、保育士の子守唄が効果が大きいと現場では感じているようです。やはり、子どもにとって子守唄のなかで眠るというのは、自分のために大人が側にいてくれて安心するのでしょうね。特に「子守唄」と呼ばれるものでなくて良いと思います。お子さんの好きな曲を優しく歌ってあげながら、眠りに着くまで側にいてあげましょう。

 

【3】とんとん、なでなで

スキンシップと温もりで安心感を

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 ▲出典:cozre

 別記事の「パパをもっと好きになる方法」でも少し触れましたが、子どもと関わるなかで不可欠なものにスキンシップがあります。寝かしつけのときも自然とこのスキンシップをとることができるチャンスです。子育てに正解はないとよく言われますが、この寝かしつけだけをとっても園によって様々です。トントンとお腹の辺りを優しく叩く園。頭をなでる園。(なかなか寝付けない子に)添い寝をする園。全く何もせずに見守る園。どれが正解、不正解という話ではなくて、保育園という大人数の子どもを預かる施設ならではの事情もありますが、色んな寝かしつけ方があるのです。
 個人的な意見としてはやはり、子どもに必要なスキンシップがとれる、信頼関係を育む点からみてもパパママには寝かしつけのときには側にいてあげて欲しいと思います。

 

【4】眠れないときには?

どうしても眠れないときには

 しっかりと正しい習慣をつけるというのも大切なのですが、どうしても眠れないときもあると思います。そんなときには無理に寝かしつけても、パパママや子どもにとってストレスになることもあるので、少し時間をとってあげたら良いと思います。そのときには、眠りを阻害してしまうビデオや動画などは控えましょう。「ちょっとだけ絵本読んでからねんねしよっか」と見通しを立ててあげて、もし照明を調節できるなら普段より少しだけ暗めにするのも良いでしょう。

 遊ぶときには絵本や、すぐに片付けることのできる玩具などが好ましいです。子どもの様子も見ながら10分から15分ほど時間をとってあげて、また誘ってあげます。遊んでいる時間もパパママが側にいてくれるだけで、子どもにとっては安心できる空間・時間なので、そうした時間も大切にしてあげたいですね。

 

まとめ

 今回は寝かしつけについて色々と考え、提案をさせていただきました。人の一生の1/3も費やす「眠る」という時間。身体や心の疲れをとり、記憶の整理、学習、成長ホルモンの分泌など大切な時間です。

 その大切な時間をしっかりととるためにも日頃から習慣をつけて、ときには子どもと接する時間をとりながら上手く付き合っていけると良いと思います。